春の嵐が収まると今年の野菜づくりが始まります。
昨年末から鰹節(削り節)の絞りカスを繰り返し土に混ぜたり、もみ殻やソバ藁、イネ科の雑草等を投入したりしてきました。
今年も味の濃い野菜ができるかな。
明日は、二十四節気の「雨水」というのに、なかなか春の兆しがみられません。
わが菜園では、冬採り用の「聖護院」と「味秋彩」のダイコンの収穫が一段落し、ネギも採り終えました。残っているのは、辛味大根の「雪美人」だけですが、そろそろ採ってしまわないといけません。隣の畝には遅く蒔いた「聖護院」と「味秋彩」のダイコンが、寒冷紗の中で育ち始めています。
他の場所には、ソバ藁と乾燥したイネ科の雑草を敷き詰めて土を休ませていますので、閑散としたものです。
今の時期は「三寒四温」で徐々に暖かくなる方向へと進んでいくということなので、今の寒波が通り過ぎたら草刈り機で細かく切って管理機で耕起していこうと思います。
そしてそのあとにジャガイモ(「北あかり」)を植えていきたいと思います。
端境期とはいえ、作業は尽きません。
当店で使用する食材のうち、野菜はなるべく自家菜園で調達しています。
有機肥料・無農薬で栽培している自家菜園の野菜は、スーパーマーケットで販売されているような洗練された野菜ではありません。形がいびつだったり、虫が食った跡があったり、長さが短かったりと、素人栽培そのものです。
でも、化学肥料や農薬・除草剤は一切使用していません。生産の過程がはっきりしていて自信の持てる食材を使用して調理することが大切なことだと思います。そして、お店に来られたお客様に安全・安心な料理をご提供し、おいしく食べていただくことを何よりも優先しています。蕎麦文化を提供する者の一人として、食材にはこだわって取り組んでいきたいと思っています。
そこで、三連休の二日目の今日は、粘土質の菜園の土壌改良をするために昨秋収穫したソバ藁を土に混ぜ込む作業をしました。昨秋には、もみ殻を軽トラックに五杯投入しましたので、これで土がフカフカになることでしょう。
この秋最初の辛味大根が間もなく収穫される時期になりました。
今までは、信州伊那地方産を使用していましたが、これからは掛川大東産の辛味大根をご提供することができます。
「おろしそば」がさらにおいしくなります。